RC造住宅と耐久性 住宅の耐久性と災害被害
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RC造住宅と耐久性 住宅の耐久性と災害被害
RC造(鉄筋コンクリート造)の住宅では、コンクリートの強さが耐久性に大きな影響を与えます。
コンクリートの強いアルカリ性がなくなると、コンクリートが脆くなり鉄筋も錆びてしまいます。
弱くなったコンクリートでは地震の揺れなどの自然災害に耐えられなくなってしまいます。
そこでコンクリートを健全に保つことが、住まいの自然災害に対する強さを保つことにつながるのです。
コンクリートのアルカリ性が弱くなることを、コンクリートの中性化と呼びます。
中性化したコンクリートは軽く叩いただけでも壊れてしまうほど脆くなるので、住まいの強さが弱くなって地震の揺れなどに耐えられなくなります。
またコンクリートが強いアルカリ性の状態では、鉄筋には錆が生じません。
しかし鉄筋を保護するコンクリートが中性化してしまうと、中の鉄筋にも錆が生じて弱くなることで建物がより弱くなってしまうのです。
コンクリートの中性化は自然に進みます。
コンクリート住宅の寿命が60年ほどと呼ばれるのは、鉄筋を覆うコンクリートが中性化するまでの期間と言い換えることもできます。
RC造住宅の寿命を延ばすためには、鉄筋を覆うコンクリート部分を厚くしたり、コンクリートが空気に直接触れないようにすることが効果的です。
鉄筋を覆うコンクリートが厚くなると、鉄筋が錆びるまでの期間・つまり寿命を伸ばすことができます。
コンクリートが中性化する主な原因は、二酸化炭素(CO2)に触れることです。
最近は二酸化炭素(CO2)が増えつつあるので、鉄筋コンクリート住宅の寿命も短くなることが予想されています。
コンクリートの上に仕上げを行うことで、コンクリートが空気に触れることを大幅に減らせます。
外壁面では、足元部分にもしっかり仕上げを行うことが大切です。
室内ではコンクリート打ち放し仕上げよりも、コンクリートの上に仕上げを行った方が中性化を遅らせることができます。
コンクリートと仕上げ材の間に隙間がある仕上げよりも、隙間が出来ない塗り仕上げのほうが中性化を抑える効果は高くなります。
床や天井についても同様です。
またコンクリートの中性化の早さとコンクリートの強度には関係があります。
強度が高い(専門用語では水セメント比が低い)コンクリートは、中性化が遅くなるのです。
そこで強度が強いコンクリートを採用することも、RC造住宅の寿命を延ばすポイントとなります。
RC造住宅を長持ちさせる為には、コンクリートの中性化を遅らせることが大切です。
強度が高いコンクリートを使うと、住まいが丈夫になるだけでなく中性化も遅くなるので耐久性が高くなります。
コンクリート面に空気を遮る仕上げを行うことでも、コンクリートの中性化を遅らせる効果があります。
強度が高いコンクリートを保護して使うことが、RC造の住まいの耐久性を高めるポイントなのです。
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